自分なりの読書スタイルを確立するための試行錯誤

thumbnail for this post

最近『知的生産の技術とセンス』を読んでいます。

元になっている梅棹氏の本では「知的生産」をけっこう幅広く捉えていますが、私は「知的生産=読書」と捉えて、「読書のインプットとアウトプットに何か生かせないか」という視点で読んでいます。特に「読書スタイルの確立」に役立つヒントを探しています。

自分なりの読書スタイルを模索する

読書スタイルと言うと大げさですが、簡単に言うと「自分にとってしっくりくる読み方」といった感じでしょうか。 例えば齋藤孝氏は『三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)』などの本を出しているように、赤・青・緑の3色ボールペンを使って線を引きながら本を読むスタイルを確立していて、それを勧めています。 私も一度この方法を取り入れてみたのですが、結果的には合いませんでした。

3色ボールペン読書の何が合わなかったのか

3色ボールペン読書がしっくりこなかった理由は、ボールペンがないと本が読めない状態に陥ることでした。電車の中で本を読んでいたりすると、片手に本を持ってもう片方の手にボールペンを持つのは難しいです。座っていても隣の人に当たりますし、立っているときはなおさら。つり革に掴まれません。そうして、「ボールペンが使えないから本が読めない」という本末転倒な事態になってしまいます。

また運良くボールペンが使える場面においても、線を引くときに「何色で引くべきか」という一瞬の思考があるため、読書の流れがそこで途切れてしまいます。

こういった理由から、3色ボールペン読書術を取り入れることは諦めました。

現在の読書スタイル

ボールペンだと使える場面が限られるということで、今はポストイットを使って目印をつける読書方法をとっています。これだと、電車の中でも気になる箇所にチェックができますし、色を特に考えずに張るので読書の流れも止まりません。

紙の本に対するマーキングはこの方法で満足しているのですが、問題は読書後にまとめるとき。

本からEvernoteに読書メモを作るのにけっこう時間がかかるので、この手間をなんとか削減できないかと模索中です。Kindleだとハイライト箇所がまとめてコピーできるので、この点はラクですね。

環境と道具に左右されずに、最大の効果を得るための読書スタイルを目指して

今回は読書スタイルの話をしてきましたが、まとめとしては

  • 場所や道具に左右されずに
  • (ついでに紙・電子書籍といったフォーマットにも左右されずに)
  • インプットからアウトプットまでをスムーズにできる読書の流れを探したい

といったところでしょうか。

世に数多いる読書家のみなさんは、それぞれのスタイルで読書を楽しんでいるようです。そんな方々のスタイルも参考にしつつ、自分の生活や読む本にあったスタイルを目指していろいろと試していく日々です。(それがまた楽しかったりする。)

※本記事は当時書いていた別ブログ(今は閉鎖)からの転載です。

Yoshiki Ito
Yoshiki Ito
山形出身 千葉在住の本業QAエンジニア
2014-09-29

Tags