本を読みまくっていたら気づいた変化
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学生のころはあまり読書をしませんでしたが、社会人になってからはだいぶ本を読むようになりました。
かつてはMediaMarker、いまはブクログで記録をつけていますが、累計で500冊程度は買ったようです。
買ったようです、というのは、買って読み始めたけど合わずに売った本や、いままさに積読になっている本なんかも含むから。とはいえ全体としては400冊くらいは読んだでしょうか。6, 7年かけてこの数字なので、読まない人からすると「沢山読んだ人」、読む人からすると「全然読んでない人」に相当するでしょう。(そりゃそうか)
で、このくらいの本を読んできて、ふと気づいたことがあります。
成長している、かもしれない
本を読んでいて「あれ、自分はもしかしたら成長しているのかもしれない」と実感できるようになってきました。
巷の読書術の本なんかを読むと、
- 本は沢山読むべし
- 読むと知識が増えて、新しい本を読むときに「これは知っているぞ」というところが少しずつ増える
- 知っているところは流して読めるので、結果1冊あたりにかける時間が減る
- 速く沢山読めるようになる
というロジックが書かれています。ということは、一般的に「読むのが速くなってきたら、成長の証」と言っていいのでしょう。少なくとも本を読むという行為に関しては。
ところが、私が今回成長しているかも?と実感できたポイントは別にあります。
成功の裏付けを得ることが増えた
10年選手ではないにせよ、同じ業界にいてずっと仕事をしてきたり、または個人活動(ブロガーとして、とか、エンジニアとして)を続けてくると、それなりに失敗体験と成功体験が増えてきます。
以前は、自分がなにか失敗したときに「次成功するためにはどうしたらいいか」を本を読んで探すことが多かったです。実際、そうした場面では読書は効果がありました。すくなくとも「がんばろう」という気にはさせてくれました。
ところが、最近はちょっと事情が異なります。
失敗しないための方法を探すのではなくて、息をするように本を読んでいたら、そこに「あの日あのとき自分が成功した理由」が書かれているのを見つけることが増えたのです。
自分がなんとなく(しかし良かれと思って)やって成功したのと似たようなことが、本の中にきちんとしたロジックとして整理されている、のを見つける機会が頻繁に発生しはじめたのです。
こうした出会いがあると「おお、なるほど!」と膝を打つのですが、最近は膝がヒリヒリしてくるくらい出会えるので、「もしや、自分の中に失敗だけでなく成功体験も溜まってきた=成長しているのでは!」と思えるようになってきました。
一見、過去の成功の裏づけを得たところで意味がない、と思われるかもしれません。
が、仕事なり、個人活動なり、いずれも再現性のある成功ができる人がプロだと思っているので、成功の要素が整理されている、というのはとても重要です。まして、その成功を実際に体験したことがあるわけなので。
ということで、もちろんこの世の全てがわかったわけではないですし、まだまだこの先成功も失敗もするのでしょうが、読書だけは死ぬまで役にたってくれそうです。
たぶん、本を沢山読むののきっかけになったのって、デバイスとしてはiPadで、書籍としてはこの本だった気がするんですよね。ご参考まで。