反応しない練習/草薙龍瞬

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以前読んでだいぶ三色で書き込んでいた『反応しない練習』を再読。

読んでいたくせにだいぶ「反応しがち」な自分のままだったので、またなにかのきっかけになればと読んだ。

大まかに書いてあることとしては、タイトルの通り「反応をしないようにしよう」という話。 人生でおこる様々な悩みというのは、もとを辿ればひとつ「心がつい動いてしまうこと」が原因なので、ムダな反応をしなければ悩みがなくなる、というのが本書の主張。

仏教が、というとそのまま宗教じみたスピリチュアルな話のように聞こえるけれども、本書では「信じるものは救われる」という宗教ではなく、思考法。

  1. 悩みがある
  2. 悩みには理由がある
  3. 悩みには解決策がある

というステップで自らの悩みが「ある」ことを理解し、解決に向かう。

前編通して、「ムダな反応をしても良いことがないので、冷静に事実を事実として受け止め、認識しよう」という話が続くものの、自分が「なるほど」と思ったのは後半。「快」についての話。

「快を見つける」というのは、仕事や作業を「積極的に楽しむ」ということです。あえて「快で反応」してみせること。「楽しんでいるぞ」と努めて意識することです。 ここは本書のテーマである「反応しない」というのと、逆のアプローチをとります。「反応しない」というのは、欲や怒りや妄想といった、マイナス、ネガティブな反応についてです。

宗教なので「自分を律して我慢する」ことを求められているイメージだったものの、そうではない。楽しいという感情なども「自分は快を感じている」ということを認識する。

そして、このことが実はタイトルに隠れてしまっているけれども本書の肝のひとつ。

  • 怒りなど、ムダな反応をしないで「不快」をへらす
  • 楽しさなど自分が「快」を感じる反応は増やす

この2つが軽い心で生きていくのに必要な要素だと本書から読み取った。し、実践していきたいところ。これらを続けることで、自分への「最高の納得」に到達できる、と書いてあった。

詳細には語られていないものの、自己肯定感・自己効力感をもった生き方、あるいはストレスフリーな生き方、あたりが別の本の言葉では該当しそう。

目指そう。

Yoshiki Ito
Yoshiki Ito
山形出身 千葉在住の本業QAエンジニア
2020-10-26

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