『「人生が充実する」時間のつかい方』を読んだ
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- 読書感想
失礼ながら、「本をまとめて買い取りに出したいから、積んでたコレも売る候補としてさらっと読むか~」と思って読み始めた。
その結果、なかなか良かったので今回は手元に残そうと思う。
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本の帯にもあるように、「時間をつくるには、時間をつかおう。」という発想が良かった。 これは言われてみれば納得だけれども、なかなか自分ではそういった発想に至れなかった。
他の書籍や情報源では、「いかに時間を捻出するか」が論じられることが多い。
しかし、本書に出てくる調査結果によると、可処分時間というのは少なければ当然幸福度は下がるけれども、逆に多くても幸福度が下がるらしい。つまり、「ちょうどいいレンジ」が存在する。もちろん個人によって異なる部分もあると思うけれども、可処分時間を増やすために頑張っても、それが「人生の充実」につながるとは限らないところがポイント。
この、幸福度とか、実感というところが本書の前半のキーになっている。
実際に可処分時間がどのくらいあるか、が問題なのではなくて、生産性が実感できていること、自分が価値あるものに時間を使えているという実感が持てていることこそが大事、と述べられていて、これまた納得。
だから、たとえ可処分時間が少なかったとしても、自分が「時間を有効につかえているな!」と感じることができれば、それは人生が充実していると言える。
この、時間をうまく使えている感がある状態の反対、時間がないと感じている(※実際に無いかどうかとは別)状態のことを、時間貧乏と表現している。
時間貧乏になると、
- 健康でなくなる
- 親切でなくなる
- 自信がなくなる
というデメリットがあるそう。これまた自分の感覚には合っていた。子供がいるとやることが多くて時間貧乏になりがち・・・
だからこそ、
やることを減らしても、時間は増えない
という考え方のもと、時間を上手に使う=投資することで、時間を有効に使えている感覚および時間そのものをゲットしようというのが本書の趣旨。
後半では、
- 家族を大事にしよう
- 運動しよう
- 家事や通勤は他のこと(ポッドキャストを聞くとか)とセットにして有意義に使おう
- 家事はアウトソースしよう
あたりの、他の本でも出てくるような話が書いてある。もちろん役にたたないわけではないけれど、個人的には時間を投資することや、有効に使えている実感が大事という考え方のほうがが刺さった。
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あとどうでもいいけど、一般的なビジネス書の単行本より一回り大きいサイズだった。