上機嫌かつ知的な人になるために身につけるべき上機嫌の作法
- Categories :
- 読書感想
最近ちょっとしたことで不機嫌になることが多い気がしたので、以前読んだ『上機嫌の作法』を再読しました。
コレを読んだだけでたちどころに上機嫌に!というわけにはいきませんが、不機嫌でいるとどう損なのか、上機嫌をキープするにはどうすればいいのかが書いてあります。
上機嫌と頭がいい状態とは両立する
常にではないですが、ニコニコ機嫌がいい=バカっぽい、不機嫌そうにしている=知的、といった捉え方をされることがあります。まずコレが間違いで、上機嫌であることと、頭が良いこととは両立するということをまずは理解する必要があります。
不機嫌さは「なんらかの能力が欠如しているのを覆い隠すため」
のもので、知的な証拠でなければ、カッコよくもありません。
機嫌の良し悪しと頭の良し悪し(知的か否か)はトレードオフではなく、それぞれ縦軸と横軸になって分けられるものです。その中でも、現在は「不機嫌なバカ」というどっちも悪い人が増えていて(心当たり無いですか?)、それでは個人としても損ですし、会社や、もっと大きく国としても損。
不機嫌な人がなぜ不機嫌でいるかというと、「かまってもらえるから」。不機嫌な態度をとって相手が気を使ってくれているのに味をしめているわけです。
そんな態度を続けていると、周りからどんどん人が離れていってしまいます。知的な人になるためには、周囲の人と良好な関係を気づいて、人や情報が集まってくる状態がベスト。
自分も不機嫌とは若干違いますが、周りから「こうしたほうが良いよ」という指摘を受けるとすぐ落ち込んでしまっていた時期がありました。そんな状態だと、アドバイスをくれる側も気を遣わなければならず、どんどん「扱いづらい人」になっていきます。すると自分の成長も鈍くなり、自信が持てずにますます落ち込んで・・・の悪いループにハマってしまいます。
落ち込む人相手でも大変なのに、不機嫌な人になればなおさらです。成長する上でも、上機嫌であることはかなり有利。
上機嫌になる・上機嫌をキープする方法
不機嫌にはデメリットしかなく、常に上機嫌でいることが大事。ではどうすれば上機嫌でいられるのでしょうか。
一つには、上機嫌なからだをつくることです。
四十代以上、特に四十五歳を過ぎた男性は、激しく不機嫌になります。(中略)一般にこの年代 にさしかかった男性は、からだが硬くなり始めます。肩甲骨回りから首回りが硬くなって、横隔膜を揺すれなくなる。すると、笑いにくいからだになり、「笑う」という人間にとって当たり前の動作が自然にできなくなるのです。(中略) からだの反応が鈍くなると、レスポンス能力は下がります。 何を言ってもぶすっとしていると、たとえ本人は敵意を持っていないとしても、相手からは、「この人は自分に対して敵意や嫌悪感を持っているようだ」と思われます。
確かに、電車に乗ったり街を歩いていても、この世代には不機嫌そうな人が目立つ印象はあります。からだの硬さから来ているのか、と思うと納得できる部分がありますね。
自分もいずれ歳はとるので、上機嫌でいられるようなからだにしておきたい。そこで大事なのが、温まったからだと柔らかいからだ。特に肩甲骨から首まわりをほぐして"オープンなからだ"を保つこと。これが上機嫌になるコツの一つ。
他にも、会話や思考のテンポを上げて気分を高めることで、上機嫌をキープ出来るようになります。
このように、上機嫌というのはあくまでも「技」であって、先天的なものではなく、誰でも身に着けられるもの。そのためにも「気分というものは、コントロールできるものだ」「自分の気分をコントロール出来てこそ、ほんとうに知的な人だといえる」ということをまずは覚えておくことです。
まとめ:上機嫌を保つ技術を身につける
誰でも一瞬で上機嫌をキープできるようになる、というわけにはいきませんが、練習次第で身につけられる技である、と聞くと自分にも出来る気がしてきます。
まずは、不機嫌になってしまったときに「今不機嫌になっているな」「上機嫌に持っていこう」と気づけるようになることが第一歩。本書を読むことで、まず不機嫌状態からのリカバリが速くなることが期待できます。
その後で、徐々に上機嫌でいる割合を増やしていきましょう。