OOKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法 / クリスティーナ・ウォドキーkr

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目標を設定してそこに向かって進む。仕事でもプライベートでも大事なことです。

OKRという手法があることはなんとなーく聞いたことがありましたが、ちゃんとしたことは知らなかったので読んでみました。

本書の前半はアメリカのスタートアップがOKRを取り入れてうまくいく、というストーリーをベースにOKRの説明。後半は実際に企業やチームで取り入れる時のやり方や注意点について書かれています。

前半部のストーリーを読んだだけでもわりとエッセンスを感じ取ることができます。

たとえば

  • KeyResultに寄与しない活動に時間を割いていると、やった感だけあって実際には成果が出ない
  • ObjectiveとkeyResultsの設定は最初からうまくいくことは少ないので、全然達成できなかったり、簡単に達成できてしまったりする。少しずつ「ちょうどいい目標」を設定できるようになろう

などなど。

「OはObjective、つまり目標。KRはKey Results、つまり主な結果。私が出資している会社の多くでも、フォーカスを定め、成果を拡大するために取り入れているよ。四半期ごとに、明確で定性的な目標をひとつと、目標の達成度合いを判定するための定量的な指標を3つ設定するんだ。定性的とは数字で表せない性質、定量的とは数字で表せる性質だ。さて、君たちのグループに適した目標は何だと思う? 難しいけれど、3カ月で実現可能な内容だ」

この、明確で定性的な目標ひとつと、定量的な指標をもつ、というのは実際考えてみるととてもわかりやすく、早速私も仕事の目標設定時に取り入れました。

定性的な目標を立てて気づいたのが、これで

「あなたは何をしている人なんですか?」 via 『 カイゼン・ジャーニー

という問いに明確に答えられるようになったな、ということです。自分がどこに向かって何をしている人なのか、がちゃんと言える状態。

人に聞かれて即答できるレベルに自覚が出来ていれば、日々目標からブレずに行動ができるはず。

複雑なフレームワークに従ってどうこうするタイプのものではなく、まず取り入れてみて徐々に習熟&自分に合わせてテーラリングしていけるOKR。個人的にはなかなか好感触でスタートできました。本書読んでよかったです。

Yoshiki Ito
Yoshiki Ito
山形出身 千葉在住の本業QAエンジニア
2019-02-01

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