知的生活の設計/堀正岳
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発売した頃から話題になっていて、「知的生活」の部分に惹かれて読みました。
知的消費に留めず、知的生産をつづけていくために
日常で誰しもが行なっている知的活動を、ただの消費に留めずに知的生産としてつづけていく、そんな生活を設計する。
まず、この発想がいままで無かった、正確には「雰囲気ではなんとなくわかっていたつもりだったけど、はっきりとそうおもってはいなかった」概念でした。
日々本を読んだりブログを書いたりしているものの、それらを「個別の知的生産」として行なっている感がありました。もしかしたら知的生産までなっていなかったかもしれません。
そこを「設計」するという考え方。私はこれを、ふだんの生活の中での知的生産を行なっていく全体的な仕組みづくりと捉えました。
ふだんソフトウェアエンジニアとして働いているので、そこでの「設計」の考え方が応用できそうな気がしています。
知的生活とは、新しい情報との出会いと刺激が単なる消費にとどまらず、新しい知的生産につながっている場合 だと考えるのです。
本書では、
こうした知的生活を「設計」するという視点で、私たちの時間の使い方、書斎の構築の仕方、情報収集と情報発信の仕方、そしてお金の使い方についても見ていきたいと思います。
とあるように、考え方も、テクニックも、両方書かれています。
おそらくこれらはすぐに効果が出るものばかりではなくて、いちど本書を参考にして自分なりの仕組みづくりを行い、あとは運用を続ける中で日々ブラッシュアップしていく類のものです。