人生を変える時間術/千田琢哉
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『人生を変える時間術』を読みました。
※私が読んだのは画像の単行本版で、上記リンクは文庫版となっています。
もともとAmazonほしいものリストに入れていたものを友達にプレゼントしていただきました。
ほしいものリストに入れていたのは、仕事でもやることが増えてきたり、個人としても学びたいことがいろいろ増えてきたころで、
- もっと上手に時間が使えたらいいのに
- 自分はもっとやれるはずだ(うまくやれば)
といろいろモヤモヤとしていたからでした。
本書は具体的なテクニックよりは精神論寄りの、「自分が何を考えて動いていけばいいのか」といったエッセンスが書かれています。
人生を変える、にあたって
- 自分
- 仕事
- 勉強
- 人脈
- 恋愛
- お金
の6つについてそれぞれ1章ずつを割き、複数のポイントを説くスタイル。
私は特に前半部分、自分・仕事・勉強あたりが参考になりました。
本書全体に共通するのは、時間をキツキツに詰めて有効活用するのではなく、ゆったりとゆとりを持ち、優雅な状態で生きつつ、膨大な成果を出そうという考え方。
この辺のニュアンスは『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』に通じるものがあるな、と読んでいて感じましたし、自分もそういうスタイルで生きて行けたら理想です。
本書の中で個人的に良いなと思ったポイントを3つご紹介します。
ポイント
20代は種を蒔く
成功者の場合は、その多くが35歳前後にブレイクして収穫に入るのだが、厳密には20代で種を蒔き続けてきた結果、20代後半からチラホラと花が咲き始めている状態になるのだ。
私は別に成功者ではないですが、この部分にとても共感しました。
20代のうちに仕事やプライベートで「これは将来への投資になりそうだ」と思ってやってきたことや、ただ単純に楽しくて継続してきたことなどが、30歳になったとたんにいろいろとつながって、まさに「花が咲き始めてきたな」という実感がありました。
もちろん「もっといろいろやっておけばよかったな」という思いもあるのですが、「努力したぶんは、確かに30代に入って花開いてきた」のは間違いありません。
20代のうちに種を蒔こうという考え方は自分の後輩にも勧めたい考え方です。
「マイペース」を上げる
「マイペース」というと「ゆっくりしている」という意味に捉えられがちですが、それは誤り。
「仕事ができる人のマイペース」は、例外なく猛烈にハイペース
なので、大事なのは「マイペース」を高めること。
これも、私の普段の考え方に近いところで・・・よく他人に「”ふつう”のレベルを上げよう」という話をします。マイペース=「私にとってのふつうのペース」と考えると対応付きます。
マイペースのスピードをアップさせる対象は様々あって、仕事であれば事務処理や資料作成などありますし、個人活動であればブログを書くペースなども当てはまります。月に1回がブログ更新のマイペースである人と、毎日更新がマイペースである人とでは、そこから得られる経験値や場合によっては収入が、マイペースのスピード分だけ差が出ます。
マイペースを上げる、を日常の様々な麺で意識していきたいものです。
「師匠」を見つけて思考パターンをコピーする
抜群に仕事ができる師匠を見つけて、その師匠の思考パターンをコピーするのだ。
言い方を変えるとロールモデルを見つける、になるでしょうか。
「あのひとだったらどうやるだろう」「あのひとだったらこう考えるだろう」などと考えることで「まねぶ」ことが大切、ということです。
現代は直接あったことが無い人でも、インターネット上でのつながりや、著書を通じてその人の思考パターンをある程度コピーすることが可能です。数々の著書を出している齋藤孝氏は、特定の著者の本を読み込むことで「脳内の著者と対話する」といった表現をすることがあります。
まとめ
タイトルにあるように「人生を変える」というと、何かスイッチをいれてがらっと変えるような印象を受けるかもしれません。が、本書に書いてあるのは、日々やっていることのレベルを上げたり、必要のないことを止めたりといった、普段のちょっとした考え方・動き方を変えていった結果人生を変えるという、まっとうな流れです。
本書をヒントに、優雅でいながら沢山の成果が出せる時間の使い方を身に着けようと思います。