『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』を読んだ
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kindle Unlimitedにあったので読んだ。
ちょうどいろいろな個人活動が溜まっていて、なんとかスピーディに進めたいと思いつつもダラけてしまったり思うように進まなかったり・・・ということで、物事の推進力を増すにはポモドーロだ!と安直に考えた。
ポモドーロ・テクニック自体は前から知っていたものの、長らくやっていなかった。
本書の概要
ポモドーロ・テクニックという「25分集中して作業して5分休憩、のサイクルを繰り返すメソッド」について、そのメリットややり方・考え方などを説明した本。
やり方はシンプルなので上に書いた通りではあるものの、じゃあ本を読まなくてもいいかというとそういうわけではなく。
ポモドーロをやっていると必ずぶつかる壁である「割り込みが入ったらどうするのか」などの対処方法が書かれていた。仕事でポモドーロをやろうと思うと割り込み対策は必須。
ちなみに対策と考え方は
- 割り込みがあったらその時点でポモドーロ終了
- 20分待てない用事はほぼないはず(なので待たせる)
的なスタンスだった(もちろんもっとちゃんと書いてある)
面白かったポイント
ポモドーロ・テクニックを記録して改善する
自分が過去にポモドーロ・テクニックをちょっとやってみたときには、「やりっぱなし」だったなと気付かされた。例えば自分が1日にどのくらいのポモドーロをできるのか、1ポモドーロでできるだけの作業はどのくらいなのか、などを記録を通じて精度を上げていく必要がある、と書かれている。1日にどのくらい割り込みがあったか(外的原因:話しかけられた、等 と内的原因:Twitterを見てしまった、等 それぞれ)も記録しておく。
本書中では
「記録」は、ポモドーロ・テクニックをプロセス改善のための自己観察と意思決定に役立てようとする人にとって、効果的なツールになる。たとえば、この1週間で仕事と自己開発のそれぞれに充てたポモドーロの総数や、1日当たりの平均ポモドーロ数を算出できる。
と書かれている。
ソフトウェア開発の文脈で言うと、アジャイル開発において1スプリントでチームがどのくらいのベロシティを出せるかを測ろう、というのに似ていると感じた。
複数人でのポモドーロ
「パーソン・ポモドーロ」(1人の場合)、「ペア・ポモドーロ」(2人)、「チーム・ポモドーロ」(3人以上)
という概念が出てくる。現状の自分では誰かと一緒になってポモドーロ・テクニックをやる、ということはなさそうだけれども、チームで仕事をしている人たちには有用そうだと感じた。
一方、タイマーを同期させるような(本書中では「シンクロナイズド・ポモドーロ」と表現)はあまり良くないものとして挙げられていた。これも、わかる。
まとめ
考えてみればあたりまえだけれども、ただの「25分作業して5分休む」だけのメソッドではなく、そこから自分のペースなりを測って改善していくところまでひっくるめての「ポモドーロ・テクニック」だということが改めてわかった。
影響されてタイマーまで買ってしまったので、活用する。