面白いとは何か?面白く生きるには?/森博嗣
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【オススメ!】『面白いとは何か? 面白く生きるには?』森博嗣:マインドマップ的読書感想文を見かけて気になったので購入。森博嗣氏の本、という点でも惹かれた。
森博嗣氏の本ということで、「面白いものを作るにはどうしたらいいか」的なストレートな内容ではなく、一般に「面白い」とされていることはどんなものなのか、という分析から始まって、「それじゃないよね」という話で落ち着く。
個人的には森氏のような、ある意味ちょっと冷めたスタンスで見ている視点が好みなので、本書も面白く()読めた。
面白い、とされているもの
今の世の中では、評判が良い=面白い、となっていて、コンテンツを作る側も「面白くしよう」ではなく「評判を良くしよう」としてしまう。 インスタなどで「バズる」などに代表される、自分の満足を外に向けて発散するような「面白さ」、すなわち他者に依存した「面白さ」は本物ではないよね、と森氏は言っている。
本当の面白さ
じゃあ森氏が「本物の面白さ」だと思っているのはどんな面白さか、というと
- 一人の面白さ=他者に依存しない面白さ
- 本物の面白さは、見つけるものではなく、発明するもの
などと説明されている。
キーワードとしては
- 興味深い
- 考えさせられる
- 気づき
- 役に立つ
などの要素を含むもの。
面白く生きるには
面白く生きるにはどうするか、については以下のように書かれている。
まずは、設計図を描くこと。細かいことは途中で書き足したり、修正すれば良い。大事なことは、全体の大まかな方向性と、実現可能な目標だ。
じつは冒頭P14に「面白さ」の設計図は書けない、という話が出てくる。ここで「設計図」というひとつのキーワードで全体を挟んでいる形。森氏が言いたいことはコレなのかもしれない。
面白さ、というのものを設計図を作って「ものづくり」として作ることはできない。 が、自分の人生≒将来像について設計図を描いて、その設計図に沿って進めていくと、あるとき設計図どおりのもの=自分が手に入れたかった状態が現れる。
この、自分の設計図(本書中では”あなたの設計図”と表現されている)を描いて、それに向かってコツコツ進みながら生きることが「面白く生きる」ことではないか。と森氏は言いたいのだと理解した。
生きるとは、面白さを探す旅